JCS Channel Presented by Next Generations シリーズ 第6回「フルオプションで考える僧帽弁閉鎖不全症の治療」 

【開催日時】

2024年7月1日(月)19:00~20:00

【座長】

永田 春乃(琉球大学病院)

【演者】

田端 実(順天堂大学医学部)

【イベント内容】

【参加費無料】ダイバーシティ推進委員会Next Generation部会(旧U-40部会)が企画する新たなwebinar “JCS Channel presented by Next Generations” はNext Generation部会メンバー座長のもと、スペシャルゲストをお招きし、循環器領域に限らず様々なトピックについて語って頂きます。

第6回は「フルオプションで考える僧帽弁閉鎖不全症の治療」として、順天堂大学医学部の田端実先生にご講演頂きました!

【講演概要】

JCS Channel Presented by Next Generations シリーズ 第6回「フルオプションで考える僧帽弁閉鎖不全症の治療」

田端先生は弁膜症治療を専門とし、低侵襲心臓手術やロボット手術、様々なカテーテル治療など幅広い治療法を提供しています。

 今回の講演では、僧帽弁閉鎖不全症(MR)の治療オプションとして、外科的弁形成術、外科的弁置換術、カテーテル治療の3つを比較検討し、患者ごとに最適な治療法を選択することの重要性を解説しています。

特に、無症状で心臓の機能が保たれている早期のMR患者に対しては、外科的弁形成術を早期に実施することが、長期的な予後改善に繋がるというエビデンスを紹介しています。

また、患者にとって身体的な負担が少ない低侵襲心臓手術(MICS)についても解説し、従来の胸骨正中切開術に比べて短期・長期の生存率を改善するデータはないものの、患者の手術に対する抵抗感を減らし、早期の治療介入を促進する効果が期待されています。

  • 🏆 経歴
    • 東京大学医学部卒、ハーバードなどでの豊富な臨床経験を持つ。
  • 💬 テーマ
    • 僧帽弁閉鎖不全症の治療オプションについて解説。
  • 🩺 診療の強み
    • 患者ごとに最適な治療法をバイアスなく提供する。
  • ⏱️ 手術実績
    • 昨年、約400件の心臓手術を実施。
  • 🧑‍⚕️ 手術オプション
    • 外科的修復やカテーテル治療など複数のアプローチを提案する。
  • ✅ 形成率: 第1選択として形成率を推奨。
  • 🚫 2次性: 推奨されるティアはなし。
  • 🧠 治療選択: 辛抱性FMRの原因と機序を理解が重要。
  • 🩺 拡大とテザリング: 慢性で進行する拡大・ディスプレイスメントの影響。
  • 🧵 テザリング対策: 後方変位した構成便りを戻す形成が理想的。
  • ✂️ 弁力形成と増幅術: 短い光線の場合には増幅術も考慮。
  • 💉 外科手術の強み: 閉鎖や適用があればメイズ手術も。
  • 📊 術式選択: 差出拡大やテザリング度合いに応じて選択
  • 📋 カンファレンスの重要性:ハートチームでの継続的な会議と評価が重要と認識。
  • 🏥 手術のタイミング:症状がない段階での機能性手術には議論が残るが、慢性疾患は放置すると悪化するため、早期介入が有効。
  • 📊 運動能力評価:術前後のCPX運動評価はルーティンではなく、リハビリ担当の判断で実施。
  • 🩺 治療選択の考え方:AF患者の出血リスク等に応じて家庭テルや手術を選択。高リスクなら手術を優先。
  • 📈 評価基準の確立:現在明確な基準はなく、血流解析など客観的評価の整備が必要。
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