しんふぜん
心不全

3. 心不全の症状

心不全の症状も実に多様です。
次に説明する症状が、心不全の患者さんすべてに認められるわけではなく、そうした症状があるからといって、必ず心不全ともいえません。

a) 血液を送り出す能力の低下による症状
心拍出量が減ったのが原因で、「疲れやすい、だるい」「おしっこが出ない」「血圧が低い」「動悸がする」など。

b) 血液のうっ滞によって起こる症状
左の心臓からのうっ滞
肺に血液うっ滞が起こり、「動いた時の息苦しさ」「息苦しくて横になれない」「夜息苦しくて目が覚める」などの症状がおきます。
右の心臓からのうっ滞
体の各部分にうっ滞が起こり、むくみが生じます。肝臓に血液がうっ滞すると、とくに食後におなかがはったり、鈍痛をおぼえたりする場合もあります。