JCSの中長期展望に関する評議員アンケートの結果概要


 JCSでは、現在における課題や将来のありかたについて、下記の通り評議員にアンケートを実施しました。その結果をまとめたものを会員の皆様に公開いたします。ご高覧いただき、ご意見・ご感想を事務局までお寄せいただきますようお願いいたします。

事務局:admin@j-circ.or.jp Fax: 075-213-1675

●アンケート文面 (2006年12月、評議員を対象に実施)
(社)日本循環器学会
評議員各位

前略
平素は学会会務にご尽力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、ご存知の通り学会を取り巻く環境は昨今激変しております。会員を構成する医師・大学・公益法人のいずれも戦後最大の改革途上にあり、その先行きは極めて不透明となっております。

いまこそ、将来の学会のあるべき姿を展望し、具体的諸策を立案して実施していくことが重要と考えられます。現在ももちろん、各種事業が個別に検討・推進されておりますが、リサーチ・リテラシーのすすめこれらを全体として取りまとめ、学会の総意として進めていきたいと存じます。

つきましては、本件について評議員の先生方のご意見を頂戴したく、ここにお願い申し上げます。お忙しいところ恐縮ですが、【12/26(火)】までにメール・FAX等で事務局までご返信いただけますと幸いです。

本件につきまして、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


(社)日本循環器学会
理事長 山口 徹

-------ご返信部分---------------
返信メールアドレス:admin@j-circ.or.jp

1)日循の現状における問題点、将来における検討課題等をお書きください:
 (可能であれば、優先順位をつけてください)


2)その他、学会へのご要望がございましたらご記載ください:

以上
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●ご回答内容
【国際化】
・アジア太平洋地域でのリーダーシップ確立
…アジア諸国との交流についての戦略的推進計画策定
・日本からの学術情報の発信強化
…日本での臨床的成果や技術・薬剤のアピール

【社会への働きかけ】
・国民へのきめ細かな情報提供
・疾患理解・予防や治療法の認知に向けた広報
 …講演会、出版、マスコミの利用などを通じて正しい情報の発信を
・Podcast等による配信

【行 政】
・国策としての循環器疾患対策の具申
・適正な保険行政への働きかけ
・循環器医の労働条件確保を
・卒後臨床研修制度の改善に向けた提言

【関連学会との関係】
・国内の関連学会との役割分担
・関連学会の機能的再整理
・関連学会の集中開催
…類似内容の学会の整理・学術集会の同時開催など
・心臓財団との連携強化
・予防に関する研究者の取り込み
…予防分野の強化の必要がある
・JCSは実質的に循環器内科学会となっている
…外科・小児科系会員の増強策

【コメディカル】
・コメディカル(看護師・技師・薬剤師など)の会員化
・コメディカル支援のプログラム実施

【研究関係事業】
・高レベルの臨床研究の推進
・国際的臨床試験におけるリーダーシップの確立
・グラント提供団体としての位置づけ

【教育関係事業】
・会員の医学医療水準を高めるための生涯教育推進
・若手会員の支援プログラム実施

【専門医】
・専門医評価職能団体としての位置づけを明確にする

【評議員選挙】
・地域定員配分の見直し
・支部の選挙制度の統一
・理事長の直接選挙制度の導入

【事 務】
・雑誌を講読しない会員の新設
・会費の低減

【その他】
・JCSが行っているアンケートや調査について、そのアウトカムが伝わってこない
・JCSの事業に参加する会員が少なく、同じ人がかけ持ちせざるを得ない

以上